私のオートバイ『ホンダ FTR/HE゙AT HOPPER』のフロントブレーキを再々リニューアルしました。ちょっと事情があって「ブレーキローター」を替えることになりましたので、それに伴ってブレーキキャリパの取付け位置を少し修正すべく「キャリパホルダー」を作り直しました。
当初はいつものようにステンレス材で作っていたのですが、寸法取りが甘かった上に、加工でもミスをしてしまったために、出来上がったものは不良(ブレーキキャリパの取付け位置が×)となってしまいました。
そこでブレーキキャリパの取付け位置を確認するために加工しやすいアルミ材で“寸法確認用のモデル”を作ってみようと思ったのですが、ちょうど使えそうなアルミ材の塊(寸法的にはギリギリの大きさ)が1つだけあったのを思い出して、それで「キャリパホルダー」を作ってみました。
この新たな「キャリパホルダー」は厚さ25mmのアルミ合金/A5052材を汎用フライス盤で切削加工して作ったもので、美しい外観を持つCNC加工品(マシニングセンターでの製作品)と比べると段違いにブサイクな仕上がりではありますが、さすがにアルミ材で作ったものはその軽量さに驚かされます。
形状としてはステンレス材で作るものと大差はありませんが、強度を考慮していくつか工夫してあり、これならば普通に使うことができると思います。
ただ工場のフライス盤がしばらく使えなくなりそうだったので急遽これを作ることになってしまい、そのために図面も作らずに頭の中で覚えている数値をたよりに加工製作していたので、結局は後で2度の修正加工をすることになってしまいました。
その修正加工の際にブレーキキャリパの接続面を少し削りすぎてしまったために、今回はシム(0.8mm)を使ってブレーキキャリパの取付け位置を調整して取り付けてあります。
外観的には今までとほとんど変わっていないと思いますが、ブレーキパッドの位置をブレーキローターの外側方向へ2~3mmずらしてブレーキキャリパを取り付けています。今でのブレーキキャリパの取付け位置でも何の問題もなかったのですが、ちょっと試してみたくてやってみたというところです。
取り替えた「ブレーキローター」はいつものように新品の純正同等品を加工して作ったもので、実はご注文を受けて作った製品の取付け穴位置が私の加工ミスで0.2mmほどズレて取り付けできなかったので新たに作り直したものをお届けしたところ、その返品となってしまった製品を自分のオートバイで使用することにしました。
もちろん取付け穴の位置は修正してあり、今後はこういうことが起きないように新たな対策を講じております。
何はともあれ、肝心の「キャリパホルダー」の新たな仕様への変更も可能になりましたので、次のご注文分からそれで対応していきたいと思います。
それとともに『ホンダ FTR/HE゙AT HOPPER』にアルミ材で作った「キャリパホルダー」+新しい「ブレーキローター」を取り付けることができたので、これはこれで良かった!!と思ってます♪