アラブ首長国連邦のドバイの警察には、世界一のパトカーがそろえられていることが知られています。
それは「ブガッティ ヴェイロン」に「アストンマーチン One-77」に「ランボルギーニ アヴェンタドール」などといったスーパーカーが採用されているわけですが、さらに強力なマシン?!が加わるようです。
これは1年ほど前から噂されていたことで、なんと“人が乗れるドローン?!”が加わるんです。
新たに導入されるのは、ロシアのドローン・メーカーである『ホバーサーフ』社が2016年2月に発表した“電動クアッドコプター「スコーピオン3」をベースに開発された専用機で、ドバイ警察用の特別仕様になっているようです。
この「スコーピオン3/特別仕様機」は1回の充電で高度5mを速度70km/hで25分間飛行することができるそうですが、最高飛行速度は60mph(約97km/h)であり、最長でも40分程度しか浮遊することができないことを考えると何をするための装備なのか?!考えてしまいます。
また『ホバーサーフ』社によれば“2.5時間の充電で実際に飛行できる時間は10分から25分くらい”ということなので、巡回や交通取締り等には使えそうもない気がしますね。
一見すると、マシンの四隅に取り付けられたローターには保護用のカバー等もありませんから、何かに当たったり、乗務員が怪我をしたりしないか・・・などが心配です。
ドバイ警察としては、実用に向けて“ローター周辺に安全環を付ける”と回答しているそうですが、もしローターが破損したり停止したりしたならば墜落することになりますので、いくら高度5mとはいえ落ちたならば怪我では済まないことでしょうから、どのような安全対策をしていくのかが気になるところです。
この「スコーピオン3/特別仕様機」は“空飛ぶ白バイ”ともいえますが、たった25分程度しか飛べないことを考えると犯人等を追跡するような仕事には向いてませんで、何らかの理由で現場に急行しなければならないようなときには重宝するかもしれません。
また、このマシンは6kmまでの飛行距離であれば、一般的なドローンのように遠隔操作も可能だそうですし、最大荷重300kgということらしいので、警察官だけでなく救援物資をも運ぶことができるそうです。
ちなみに「スコーピオン3」は個人用としても販売しているそうなので、もし欲しいのであれば15万ドル(約1700万円)で購入することができるんだとか。
日本では交通手段として利用するのは難しいと思いますが、広いところで空中散歩なんかを楽しむには面白そうな乗り物だと思いますね♪