既に多くの方がご存知のように、ドイツ/ケルンで開催されていたモーターサイクルの国際見本市【インターモト2018】で、新型オートバイ「スズキ KATANA(カタナ)」が発表されています。
このネーミングは1980年に同じケルンの地で衝撃のデビューを飾った「スズキ GSX1100S KATANA」を原点としていますが、38年の年月を経て蘇ってきました。
新世代の「スズキ KATANA」も同社の既存のスポーツバイク(今回は「スズキ GSX-S1000」)をベースとして作られており、軽量なアルミ製のツインスパー・フレームに「スズキ GSX-R1000」の999cc水冷4ストローク4気筒エンジンを改良して搭載しています。
1万回転で最高出力150psを発生しており、その車重が215kgと発表されていますから、昨年に登場した「カワサキ Z900RS」と比べると車重は変わらないもののパワーの差は大きいようです。
賛否両論のスタイリングはとてもダイナミックであり、“KATANAらしさ”を感じることができると思いますが、昨年の【EICMA2017】で発表されたコンセプトモデル「KATANA 3.0」にすごく似ています。
この「KATANA 3.0」の製作には『スズキ』の本社は直接関わっていなかったそうですが、その後の反響に背中を押されるように急ピッチで開発が進められたようで、何よりもベースとなった「スズキ GSX-S1000」の完成されたパッケージングがあったおかげなんだとか・・・。
現代の技術で蘇った「スズキ KATANA」には当然のことながら最新のテクノロジーが与えられていて、剛性の高い倒立式のフルアジャスタブルフロントフォークに、『カヤバ』の調整可能なリヤショックを採用していて、さらに「スズキ GSX-R1000」と同じ『ブレンボ』のブレーキ+『ボッシュ』のABS(アンチロックブレーキシステム)を搭載しています。
またスイッチでオフにすることもできるトラクションコントロールシステムには3つのモードが設定されていて、車輪の速度やスロットルとクランクのポジションをモニターし、点火タイミングと注入する空気の量を調整することにより、ホイールスピンを検出したらエンジンの出力を下げるようになっているそうです。
この「スズキ KATANA」は来年/2019年の春に欧州で発売予定されているということですが、きっと幅広いライダーたちに愛されることになるのでしょうね。
走りの性能だけでなく、品質や安全性なども「スズキ GSX1100S KATANA」と比べようもないほどに進化していると思われますが、やはり私は現代のバイクには抵抗を感じます♪