環境対応自動車の開発・販売を手がけている『GLM』は、軽量なミッドシップのEVスポーツカー「トミーカイラZZ」を製作・販売していることでも知られていますが、2019年/来年の春に“世界初となる樹脂製フロントウインドウ搭載”の「トミーカイラZZ 特別仕様」を発売すると発表しました。
『GLM』は『帝人』とともに“EVスポーツカー「トミーカイラZZ」への採用を念頭に樹脂製フロントウインドウを共同開発”していました。
軽量かつガラスの200倍の耐衝撃性を持つポリカーボネート樹脂の表面を『帝人』が開発したコーティング剤で特殊加工し、傷つきやすいポリカーボネート樹脂の耐摩耗性を強化ガラス並に高めることで自動車に適用できるようにしたそうですよ。
ポリカーボネート樹脂はフロントウインドウ用に縦約700mm×横約1300mmの曲面をもつ1枚板として射出プレス成形されており、全体の厚みを6mmと均一に保ちながら、窓枠にあたる外側部分を10mmの厚みにしています。
そのおかげでAピラーをなくすことに成功していて、これによって樹脂製フロントウインドウの重量は11.8kgと従来のガラスウインドとAピラーの組み合わせより6.6kgの軽量化を実現しています。
燃費ではなく電費の向上に加えて、オープンカー特有の開放的な視界がより楽しめるメリットも期待できることでしょうね。
『GLM』では、既に樹脂製フロントウインドウを搭載したEVスポーツカーで【道路運送車両の保安基準/第29条】を満たす国内認証をクリアしていて、7月にナンバープレートを取得し公道での走行が可能になっています。
同社では認証を取得した車体をベースとして、年内には受注生産体制を整え、「トミーカイラZZ」の特別仕様車として来年年春の販売を目指しているそうです。
一般的な市販車には縁の遠い話でしょうが、他のスポーツカーにも使えるような樹脂製フロントウインドウが販売されるといいなぁと思いますね♪