『ホンダ ビート』用の“新型エアクリーナー/試作版”を作ってみました。
これは1年以上前から考えていたもので、いろいろあって遅くなってしまいましたが、汎用の乾式スポンジフィルターを使用した“洗って再使用できるエアクリーナー”なんです。
とはいっても作ったのはエアクリーナーそのものではなく、純正のエアクリーナーエレメントの濾紙フィルターを取り去った枠に取り付けて使用するもので、そこに今回製作したステンレス製のフィルターベースを取り付けて機能するものです。
この製品を作る切欠となったのは『ホンダ FTR』の純正エアクリーナーエレメント(標準的な濾紙タイプ)を“乾式スポンジフィルター化”したことで、同じ方法で『ホンダ ビート』用も作れると考えました。
この画像がそれで、ステンレス製のフィルターベースの中にスポンジフィルターを入れた状態です。
中に入れるスポンジフィルターは、オートバイの部品を数多く販売しているデイトナ製「ターボフィルターシート」を使用していて、その中でもストリート仕様のクルマやオートバイに適していると考える最も目の細かい“極細目タイプ”を使用しています。
今回の試作版では、裏側(エンジン側)のパネルにΦ3mmのパンチングメタルを使っていますが、本来はΦ5mmで作る予定だったんです。
これはレーザー加工で製作するに当たってはΦ5mmでは難しいということでΦ3mmになってしまったのですが、ちょっと開口面積が少なすぎるようにも感じますから、やはり製品版ではΦ5mmで作りたいと考えています。
早速に純正のエアクリーナーエレメントの濾紙フィルターを取り去った枠に取り付けてみたところ、ピッタリと収まるところまでは良かったのですが、ちょっと勘違いして作ってしまったところがあり、枠部分を大幅に加工しなくてはならなくなってしまいました。
あくまでも私の勘違いによる失敗ですが、そのおかげで新たな構想を生み出すことができまたので、新たに試作版/第2号を作るべく発注を進めたいと思います。
私の感触としては、今度の試作版/第2号が“製品版/第1号”となる予定です。
『ホンダ FTR』の純正エアクリーナーエレメントを乾式スポンジフィルター化したことで吸気効率が上がってレスポンスがとても良くなっていますし、キャブレターやマフラーを社外品に変えているおかげでパワーも大幅に上がっていると思います。
そういったことを考えると『ホンダ ビート』でも同じようなことが期待できると思いますが、それよりもフィルターを洗って使うことができますから、高い性能を維持しやすくなると思っていますので重宝していただけることと思います。
ちなみに中に入れるスポンジフィルターは厚さ20mmのものであれば何でも使用できます(汎用エアフィルターを推奨)から、お好みにより乾式でも湿式でもどちらのタイプのフィルターでも使用できますよ。
自分の乗り方・走り方やクルマの仕様に合わせて、さらに楽しんでいただけることと思います♪