ホームページ/NEWSの記事にも書いてますが、「ランチア ストラトス」というクルマが大好きで、今も私の憧れの1台です。
「ランチア ストラトス」はWRC(世界ラリー選手権)で勝つために生まれたクルマであり、とても多くの興味深いエピソードを持っていますし、その運動性能が凄過ぎてトリッキーなことがよく知られていますが、ちゃんと調整された個体ではそれなりに従順なスポーツカーであるようですから、ミッドシップのスポーツカーが大好きな私としては憧れるばかりです。
特に好きなスタイルが画像のような“ターマックラリー仕様”で、公道最速ともいえる勇ましさがとても魅力的に思えます。
とはいうもののレースカーよりもストリートを走るスポーツカーの方が好ましい私には、ラリー仕様の定番でもある補助灯は無い方が好きで、ミッドシップカーらしいスラントしたシンプルなノーズが見えていた方が良いと思っています。
それにしてもこの画像を見ると、コクピット内のドライバーがとても大きく感じてしまいますが、まるで私たちの乗るスポーツKカーのようにも思えてしまいます。
これはきっと屋根の上部分が大きく絞られているからでしょうが、このあたりは「マツダ AZ-1」と似ているところです。
しかしながら1750mmを超える車幅があるのにもかかわらず2人のドライバーの着座位置が驚くほど近くなっているのは、できる限りドライバーを車体の真ん中近くに座らせるための工夫になりますが、こうしたことも重要なことだったのでしょうね。
理想的なドライバーの着座位置はミッドシップ・レイアウトのおかげで得られたことでもありますが、それとともにスラントしたノーズのおかげでドライバーからの視界がとても良いことが見て取れます。
この良好な視界を得るために二次元曲面のフロントウインドウ(円筒状のガラスの一部を使用しているのと同じで視界に歪みが出ないそうです)を使っていることも有名ですが、「ランチア ストラトス」のスペアパーツとしてレプリカモデルのそれが使用できるほど精巧に作られているのはありがたいことかも知れませんね。
ホームページ/NEWSの記事では
【出来の悪いクルマの方が、親しみを感じてしまう?!】という見出しで書いていますが、このクルマに関しては出来の悪さというよりも“ミッドシップのスポーツカーの持つ毒気”みたいなものを思い浮かべます。
それは野生の凶暴さであり、飼い慣らされていない獰猛さと感じますが、そういった荒々しさに強く惹かれてしまうこところがあるように思います。
「ランチア ストラトス」を最新のスポーツカーと比べると、車重は大幅に軽いものの最大出力は200psくらいしかありませんから、驚くようなパフォーマンスには思えませんが、それでも実際に乗ってみたならば私のような未熟な者に操れるクルマではないと考えます。
それはうちの2台の「ホンダ ビート」を乗り比べてもわかるように、同じクルマだからといってもチューニングやセッティングが違えば乗り味が大きく異なり、数字に表れない出力等の差やボディ剛性&軽量化による恩恵がありますから、それなりに仕上げられたクルマには“とびきりの魅力”があると思います。
ちなみに「ホンダ ビート」も「マツダ AZ-1」もミッドシップらしい特徴的なスタイリングの美しさはあるものの、ノーマルのままではミッドシップのスポーティなクルマであり、決してスポーツカーではないと考えていて、スポーツカーに変えるためにはそれなりのチューニング&カスタマイズが必要になると考えています。
すべての点において「ランチア ストラトス」には及ばないかも知れませんが、それでも私たちの乗るミッドシップのスポーツKカーにもスタイリングの美しさや乗り味の楽しさなどをたくさん持っていますから、ぜひとも、その魅力を存分に味わっていただきたいと思います♪