最新型のオートバイよりも古いオートバイのスタイルの方が好ましいと思っている私にとって、特に大好きなオートバイが「ホンダ ドリームSL350」です。
この「SL350」というオートバイは「仮面ライダー」が始まったころに本郷猛が乗っていたことでも有名ですが、私にとってはそういうことを別にしても、このオートバイのスタイルがすごく気に入っています。
この“SL”という名前は『ホンダ』のオフロードバイクに付けられた最初のネーミングで、この後に“XL(もともとは輸出仕様モデルの名前でした)”というシリーズに変わっています。
当時としてはオンロードの“CB”というシリーズがあり、スクランブラーの“CL”というシリーズがあったのですが、さらにオフロードの“SL”というシリーズにつながっています。
この「SL350」はオンロードバイクの「CB350エクスポート」の直列2気筒エンジンを使用しているのが大きな魅力になっていて、オフロードというよりもスクランブラーに近い仕上がり(現代のスクランブラーのスタイル!?)に思えますが、そのあたりが私にはとても好ましいポイントです。
ベースとなった「CB350エクスポート」の最高出力は36PS/10,500rpmだったのですが、50年近い前のオートバイなのにリッター100psを達成していたことを考えると、かなり高性能だったことがうかがえますね。
この画像はホンダ・コレクションホールにて展示されている1970年式の初期型「ホンダ SL350」を撮影したもの
(ウィキペディアから画像をお借りしました)で、セミダブルクレードルフレームにセルモーター付きエンジン、シングルシート=1人乗りになっていますし、さらにマフラーのエキゾーストパイプの取り回しが後のモデルとは違う・・・などの相違点が見られますが、この初期型モデルがすごく気に入っているスタイルです。
発売して半年あまりで大幅なモデルチェンジが行われて、ダブルクレードルフレームにキック始動のみのエンジンに変わって2人乗りもできるようにもなっているのですが、驚くほどの進化?!です。
オフロードバイクといえばアップマフラーが当たり前のスタイルになりますが、このオートバイではオンロードバイクのようなメガホンマフラーになっていて、それもテールを跳ね上げたスタイルになっているところがカッコいいと思います。
まさに私の憧れのスタイルで、私の好みにドンピシャなんですよ。
この「ホンダ ドリームSL350」は1973年に消えてしまいますが、その後長い間、残念ながら2気筒エンジンのオフロードバイクは現れなくなっていて、現在のように主流となっているのは軽量・コンパクトな単気筒エンジンのモデルです。
ここ最近では『ドカティ』や『BMW』などで大きな排気量の2気筒エンジンを積んだスクランブラータイプのオートバイが登場して、新たなジャンル?!の魅力的なオートバイが増えたなぁと思っていますが、それでもハイテクな電子制御の恩恵を受けたモデルであることを考えると好ましくはありません。
「ホンダ ドリームSL350」のような素敵なオートバイが新たに発売されることはないでしょうから、このオートバイとともに大切な時間を過ごすことのできた方たちのことを羨ましく思います。
それとともに、私も「ホンダ ビート/HE゛AT SPRINT」や「ホンダ FTR/HOPPER」とともに楽しい時間を過ごしていきたいと思っています♪